「暇や」
世界史の授業中、携帯のバイブが鳴った。
慌てて先生にバレないように携帯を開くと、そこには謙也からの「暇や」の一言。
「急にびっくりするやん。先生に見つかるやろ(`・ω・´)」
そう送ると1分もしないうちに返事が帰ってきた。
流石、浪速のスピードスターとか言われてるモンやなぁ。
メールの返信も早いっちゅー話かよ。
「ええやん。バレてへんやろ」
「せやけどなぁ…」
「も世界史嫌いやん.ヽ(^Д^*)/. ゜ 」
「その顔文字ムカつくんですけど!」
「.ヽ(^Д^*)/. ゜ .ヽ(^Д^*)/. ゜ 」
…ムカつく。もう返事するもんか。
そう思って携帯をポケットにしまって授業を聞くことにした。
だけどしばらく経ってまた携帯のバイブが鳴ったから慌てて携帯を開いた。
「すまん…調子乗った。メールしよや!」
なんだろう、この人。
どんだけメールしたいんだろう。どんだけ世界史嫌いなんだろう。
あたしは「しょうがないなぁ。ヘタレ!」と送ってやった。
そしたらすぐに「ヘタレ関係あらへんやろ!」とか送ってきた。
それがおかしくてくすくす笑ったら、隣の席の白石が 「何笑っとるん、」とか聞いてきた。
「誰かさんとメールしてるの」
「珍しいなぁ、が授業中メールすんの」
「そうかもね〜」 「相手誰なん?」
「ん〜…あ。今にわかるよ、相手」
あたしはそう白石に言ってから送信ボタンを押した。
『あたし、謙也のこと好きだよ!』
机の中でメール送信
(送信ボタンを押したと同時に振り向くキミ)
このあと、ヒロインが白石に「ね?」って言って
白石も「何て送ったん?謙也めっちゃびっくりしとるやん」とかいう話を
してるんだよ、きっと(笑)そんな2人を見て謙也は「は!?お前これ本気なん!?」とか
聞いてて、結局先生に怒られるって話(10.4.24)
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